クールジャパン機構(海外需要開拓支援機構)は8月1日、北米で日本アニメの独立系ライセンス事業を展開するSentai Holdings(所在地:米テキサス州ヒューストン)の株式を約32億円で取得したことを発表した。

【写真】Sentaiが手がけている日本アニメのグッズやパッケージ

 Sentaiは、パッケージや関連グッズの卸売とEC、また自社および他社プラットフォームでの動画配信など、マルチウィンドウの販売チャネルを持つとともに、買付け後の企画、製作から自社スタジオでのローカライゼーション(字幕・吹替)、プロモーションを含む全プロセスをワンストップで実施できることが強み。2008年の設立以来、北米のアニメライセンス事業者としては最大規模となり、700以上の日本アニメ作品のライセンスを自社で保有している。

 創業者でありCEOのジョン・レッドフォード氏は、27年以上にわたり日本アニメ関連事業に携わるパイオニア的な存在であり、『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』『メイドインアビス』『ノーゲーム・ノーライフ』『銀河英雄伝説』などを北米でのヒット作に育て上げるといった実績を有している。レッドフォード氏は今回の出資を受け、「日本のクリエイティブや文化を海外に届けるのが弊社のビジネス。クールジャパン機構のミッションと相通ずるものがあります。プロダクションとローカライゼーションが我々の強み。配信やパッケージだけではない多面的な展開で作品の価値を拡大し、日本アニメ界やクリエイターに利益を還元していく」と意気込む。

 クールジャパン機構は、本件出資を通じ、単独での海外進出が困難な版権元の安定的な北米事業展開をサポート。これにより、北米市場における日本アニメのプレゼンス向上と関連グッズの輸出拡大に貢献し、日本アニメ業界全体の中長期的な成長を支援していく。代表取締役社長 CEOの北川直樹氏は「メジャー寡占状態の北米において、独立系の第三極となるSentaiが、中立的な立場で多くの版元と取り引きをし、健全に安定的に経営されていくことが日本アニメ界にとって意義があります」と出資のねらいを説明した。