1966年に誕生した特撮テレビドラマ『ウルトラマン』を現代社会に登場させる映画『シン・ウルトラマン』が2021年に公開されることが決定した。企画・脚本を庵野秀明氏、監督を樋口真嗣氏が務め、『シン・ゴジラ』(2016)を大ヒットに導いた盟友タッグが再び手を組んだ。

【画像】1966年放送の『ウルトラマン』

 『シン・ゴジラ』が初代『ゴジラ』(1954年)の現代社会での再構築であったように、本作も当時初めてテレビで“ウルトラマン”を目撃した時と同様の衝撃をもたらすことを目指す。庵野氏は、若き日に自作のカラータイマーだけを着けた記号的なウルトラマンを自ら演じた短編実写作品『ウルトラマン』(80年)などを制作していた。

 主要キャストも発表され、主人公の“ウルトラマンになる男”には俳優の斎藤工が決定。「私に大役の白羽の矢が立った事以上に、この壮大なプロジェクト及び手にした脚本に至極興奮致しました」と抜てきに喜び、「庵野さん、樋口監督と共に、若輩者ながら私の37年間を本作に注ぎたいと思います」と早くも意気込んでいる。

 そのほか長澤まさみ、西島秀俊も出演。樋口監督は「あらたな、でもそれは私が物心ついた頃から輝き続けているバトンを託されました。先輩たちが生み出し育ててきた、眩しく重たいそのバトンを次につなぐ責務を粛々と努めて参る所存です」と決意を表明している。

 庵野氏のスタジオ・カラーの公式サイトでは、脚本検討稿はすでに今年2月5日に脱稿していることも報告。庵野氏は、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の完成後、樋口組に本格的に合流する予定としている。

 ウルトラマンは、円谷プロダクションが製作する特撮番組に登場するヒーロー。公式サイト「円谷ステーション」には、「宇宙怪獣ベムラーを追って地球を訪れ、怪獣や宇宙人から地球を守って戦った。スペシウム光線を始めとした数多くの必殺技を持つ。M78星雲・光の国が故郷。強さだけでなく、罪無き怪獣をいたわるやさしさも持ち合わせている。地球での姿は科学特捜隊のハヤタ隊員。『ウルトラ兄弟』の一員でもある」と紹介されている。

■斎藤工のコメント
 『シン・ウルトラマン』に寄せて私に大役の白羽の矢が立った事以上に、この壮大なプロジェクト及び手にした脚本に至極興奮致しました。

 かつて、何者でも無かった私は一度だけ、生前の実相寺昭雄監督にお会いする機会があり、前のめりに当時の円谷プロや「ウルトラマン」のさまざまな話を伺えた事は、全て"ココ"に繋がっていたのではないかと今振り返ると思います。

 「ウルトラマン」への特別な想いを持たれていらっしゃる庵野さん、樋口監督と共に、若輩者ながら私の37年間を本作に注ぎたいと思います。

 『シン・ウルトラマン』が今の日本に、未来の日本に、必要な作品になるよう、頼もしきスタッフ、共演者の方々と高みを目指します。

■長澤まさみのコメント
 誰もが憧れる庵野さんの作品に出演できることをとても光栄に思います。『シン・ゴジラ』も劇場へ観に行ったのですが、お客さんの満足感や充実感をその場で強く感じました。今回の作品では思いがけない展開もありますが、今を生きぬく事はいつもどんな時も精一杯です。作品を通して少しでも多くの人の心に届くものになればいいなと思います。

■西島秀俊のコメント
 世界的人気で誰もが知る「ウルトラマン」を、あの『シン・ゴジラ』チームが再集結して映画化するとお話を伺った時の驚きと興奮がいまだに冷めません。そして、そのチームに参加できることを非常に光栄に感じています。

 脚本を読ませていただきましたが、ファンの方もそうでない方もきっと楽しめる一級のエンターテイメント作品になると確信しています。初めてご一緒する樋口監督のもと、“誰も見たことのないウルトラマン”の世界に命を吹き込む一員として、精一杯演じさせていただきます。