タレントの東野幸治、カラテカ・矢部太郎が29日、都内で行われた『大家さんと僕』シリーズの最新作『大家さんと僕 これから』(新潮社)刊行記念トークイベントに出席。東野は“大ヒット作家”となった矢部をイジりながらも、同作の映像化に期待を寄せた。

【写真】東野幸治も一緒に宣伝!ニッコリと嬉しそうな顔をする矢部太郎

 矢部と大家のおばあさんとの交流を描いた第1弾は、一昨年10月に新潮社より発売。実話に基づいた心温まるエピソードが「ほっこりする」と話題を呼び、ロングセールスを記録した。昨年4月には芸人として初、プロの漫画家以外でも初となる朝日新聞社主催『手塚治虫文化賞 短編賞』を受賞した。

 今回の続編のもとになった連載は、『週刊新潮』2018年5月3・10日号から19年3月28日号まで、途中に休載をはさんで34回続いた。単行本化にあたって、連載原稿のほかに、30ページ超の描き下ろしも加えられており、1巻の発売前後のことから、大家さんとの別れまでが描かれている。

 東野は「ええ話で胸が詰まる。『あまちゃん』みたいやなと思いました。あれも東日本大震災に向かっていって、楽しいエピソードもこの後地震があるんやと思いながら見ていたんですけど、(本作も大家さんとの別れがあるから)そういう感じで読ませていただきました」と率直な思いを吐露。「大家さんと住んでいたわけですけど、(別れたことで)さみしかったりとか?」と質問すると、矢部は「誕生日は家でひとりで寝ていました」と淡々と明かした。

 大家さんの部屋を離れた以降の暮らしぶりについて、矢部が「となりの大学生がすごくいい人で、ある日共通の場所のカギをなくしちゃったって言って、僕が貸してあげたことがあったんです。そうしたら次の日に、僕のドアノブにビニール袋がかかっていて、みかんが入っていて」とのエピソードを打ち明けると、東野が食いつき「きたきたきた、先生もうピンときているでしょう。創作の泉が(笑)。『おとなりさんと僕』いきましょう」とけしかけた。

 東野は、さらなる展望も明かし「絶対、映画化とかなると思うけど(作品にひんぱんに登場する)伊勢丹は、絶対にスポンサーになってくれるよ。こんなに伊勢丹出てくる漫画ないよ(笑)。(伊勢丹の紙袋をネタにしていた)COWCOW怒っているやろうな」とニヤリ。「僕のイメージでは、映画化されたら(矢部の役は)ジャニーズさんでやってほしい。吉本芸人には、今やってほしくないと思うのよ。風間俊介くんと(大家さんは)八千草薫さんとかね」との構想を披露すると、会場から「あぁー」納得の声がもれた。

 矢部が「僕、風間くんみたいな感じしますよね」とさり気なく話すと、東野は逃さず「先生、ちょっとビッグマウスになりましたね(笑)。この前までやったら、叩いていましたけど、もう叩きません。言わせてください。そうですね」と笑いながらチクリ。矢部は「すみません、調子乗ってしまいました」とすっかり恐縮していた。