『キリクと魔女』『夜のとばりの物語』などの作品で知られる、フランスアニメーション界の巨匠ミッシェル・オスロ監督最新作『ディリリとパリの時間旅行』が8月24日より公開される。日本での公開を控え、日本ユニセフ協会と配給元のチャイルド・フィルムが、短編動画「ユニセフ子どもメッセンジャーディリリ」の日本語吹替版を制作。本編の日本語吹替版でディリリ役を務める、新津ちせが声を担当している。

【動画】新津ちせによる吹替版ユニセフのメッセージ動画

 『ディリリとパリの時間旅行』は、新たな芸術や科学技術が花開き、美しい時代「ベル・エポック」と呼ばれた19世紀末から20世紀初頭の美しいパリを舞台にした物語。ニューカレドニアからやってきた主人公ディリリが、パリで出会った最初の友人オレルとともに、誘拐事件の謎を解いていく。

 エッフェル塔、オペラ座、ヴァンドーム広場など美しいパリがたっぷりと描かれ、事件解決にキュリー夫人やパスツール、ピカソ、マティス、モネ、ロートレック、プルースト、サラ・ベルナールら、この時代を彩った天才たちが協力する。ガブリエル・ヤレドによる美しい旋律と共に、ベル・エポックのパリにタイムスリップするかのような、94分の映像体験。

 製作国のフランスなどでは、2018年に公開。その際、国際ガールズ・デー(10月11日)に賛同して、主人公の少女ディリリが、フランスユニセフ協会の「ユニセフ子どもメッセンジャー」に就任。ユニセフのメッセージをディリリが届ける短編動画が公開された。「したくなかった、若すぎる結婚。 学校をやめさせられ、夢もあきらめ、子どもなのに働かされている」と、“性別”と“年齢”という二重の差別を受ける途上国の女の子たちの特有な問題について、「女の子たちはみな、平和のなかで、自由に生き生きと過ごさなきゃ」と呼びかける内容となっている。

 オスロ監督は、ユニセフとディリリの共通点について、「ディリリは少女たちをはじめとする子どもたちを救います。苦しみながらも、その努力は惜しみません。彼女は自分の未来について考え、自らの使命のもと行動しています」と理解。

 「この物語にはたくさんの比喩が含まれています。その一つに、女の子や女性の活躍を妨げようとする『男性支配団』があるでしょう。(監督にとって、今日の『男性支配団』は)自分より弱い立場に置かれている人々を切り捨てることしかできない人々です。また、私たちが従っている伝統的な慣習なども表しているかと思います」と話している。

(C)2018 NORD-OUEST FILMS – STUDIO O – ARTE FRANCE CINEMA – MARS FILMS – WILD BUNCH – MAC GUFF LIGNE – ARTEMIS PRODUCTIONS – SENATOR FILM PRODUKTION