フリーアナウンサーの古舘伊知郎が22日、著書『言葉は凝縮するほど、強くなる~短く話せる人になる!凝縮ワード~』(ワニブックス 25日発売)の発売記念トークショーを開催。同じ時間帯に、吉本興業の岡本昭彦社長の会見が行われていることを受け、報道陣から質問を受けると、自身の率直な思いを語った。

【写真】笑顔でガッツポーズをする古舘伊知郎

 古舘は「経営のことなどはわからないので、どうしても芸人さん側に立ってしまう前提なのですが(岡本社長が出てくる前に)弁護士さんが時系列を話していましたが、記者の方はしびれを切らしていたんじゃないかな」と推測。「社長が長くおしゃべりになるよりも、もっと簡潔に答えて、記者の方が聞きたい質問ができたほうが良かったんじゃないかなと、生意気ながら思いました」と持論を展開した。

 その上で、20日に宮迫博之と田村亮が行った謝罪会見について「一言で言えば、ちょっとかわいそうだなと思うし、ここまでやっちゃいけない、泣かざるを得ないところまでいったのはどういうこと理不尽を感じる」とコメント。「やっぱり、どんなケースであれ、タレントさんとか芸人さんを守らないといけない。守ってほしい。そこの違いが見えてきちゃった。やっぱり、守らなきゃ」と言葉に力を込めた。

 2人の処遇にも触れ「(宮迫が最初に)ウソをついたとか(反社会的勢力から)お金をもらったのは悪いんだよ。今の常識と照らし合わせて悪い。それを本気で謝って、事務所も『仏の顔も三度までだからな』と言って、禊をやって、もう一回やってくれというのがファミリーじゃないですか?」と熱い思いを吐露。「うまくいってほしいし、宮迫さんをはじめ、芸人さんは復帰してくれたら」と騒動収束への願いを込めた。

 会見中に、岡本社長が“圧力発言”をはじめとしたパワハラについて「和ませようと思って」と釈明していた点に関しては「冗談だったんだろうけども、それをやるのは芸人さんの方ですよね。こうなっちゃうとね…立場としてかなり偉くなっちゃうと、冗談のつもりがこっちはそう受け止めないっていうのはありますよね。平場で、1対1で話していたことが、セクハラやパワハラになっちゃう。『同じ立ち位置に立つから』って、野暮なフレーズつけないと。額縁つけないと伝わりませんよ」とバッサリ。

 また、メディア側の姿勢についても「闇営業って間違った言葉を言い過ぎちゃった気がしていて。あれはちょっと違うかなと思ったのと、事の本質は詐欺問題ですから」と指摘。「一時は芸人さんだけが悪くなって、今度は風向きが変わって事務所ばっかりが悪くなるのもどうかな。私もメディアの人間ですが、マスコミの伝え方も反省しないといけないなと。なまはげみたいじゃないですか。『悪いやつはいねえか』って」と終わらない“悪者探し”への警鐘を鳴らしていた。

 2016年3月末に『報道ステーション』のキャスター業を終えて以降、初の出版となる同書。12年ぶりのバラエティーの世界で痛感した「一気呵成のしゃべりは今のTVには向いていない」という気付きを基に、短い持ち時間の中で、いかに気の利いたこと、面白いこと、鋭いことを端的に言えるかを指南するものとなっている。