東京都世田谷区を走行中の小田急線電車で昨年8月、乗客10人が男に刃物で刺されるなどして重軽傷を負った事件は6日、発生から1年となる。国は車内防犯カメラの設置義務化といった対策を検討しているが、対象とする車両や事業者をどこまで広げるか議論は道半ばだ。危機管理の専門家は、スマートフォンの操作に集中しがちな乗客らへの啓発も必要と指摘する。

 事件は昨年8月6日夜、快速急行電車で発生。乗客は密室状態の中、パニックになり、非常用コックで開けたドアから脱出した人もいた。非常通報装置も操作されていたが、乗務員とのやりとりはなく機能しなかった。