文化庁は8日、奈良県の藤ノ木古墳で出土した国宝のうち「金銅履」と呼ばれる靴形の副葬品について、修復作業中に亀裂が生じたと発表した。劣化が進んでいた金銅履に研究員の手が触れたことが原因で、復元は可能という。

 同庁によると、金銅履は長さ39センチ、高さ11センチで、金メッキされた銅板を組み合わせて靴形にしたもの。接触により側面にあった3センチほどの亀裂が8センチほどに拡大したほか、もう一方の側面に新たな12センチほどの亀裂ができた。また、かかと部分にあった飾り金具が2カ所脱落したという。

 亀裂部分は既に応急処置を施していて、本年度中にも復元が可能という。