高齢者を中心に深刻な被害が続く特殊詐欺について、年間の数字が確認できる2003年から21年までの被害総額が5743億円に上ることが7日、警察庁のまとめで分かった。佐賀県の22年度一般会計当初予算や地方銀行の預金量を上回る額で、「おれおれ詐欺」など電話で被害者から現金をだまし取る悪質な犯罪によって、国民の財産が組織犯罪グループの巨大な資金源になっている実態が改めて浮き彫りになった。

 日本は家計の金融資産2千兆円の約7割を世帯主が60歳以上の世帯が保有、資産の内訳は現金・預金が半分を占める。高齢化が急速に進展し被害が生じやすい構造になっている。