建設現場で適切なアスベスト(石綿)対策が取られないまま作業に従事し、石綿を吸い込み、肺がんや中皮腫になったとして元労働者や遺族らが7日、建材メーカーに損害賠償を求め、仙台地裁、東京地裁、大阪地裁、岡山地裁、高松地裁に一斉に提訴した。この日、札幌地裁などでも提訴する。原告は全国で200人近くに上るとみられ、被害者の訴訟参加を広く呼びかける。

 「建設アスベスト訴訟」を巡っては最高裁が昨年5月、国の賠償責任を認める初の統一判断を示した。被害者への給付金制度が創設された一方、建材メーカーとは個別の審理が必要とされ、各地で訴訟が続いている。