和歌山県を舞台とした小説「紀ノ川」など多くの名作を残した作家有吉佐和子(1931~84年)の旧宅を復元した「有吉佐和子記念館」が5日、故郷・和歌山市の紀の川近くにオープンした。親族から寄せられた直筆の原稿や思い出の品々が並ぶ。

 木造2階建ての1階では「紀ノ川」などの自筆の原稿や愛用の万年筆を展示しカフェスペースを設置。2階では実際に使っていた机や卓上灯、蔵書を置いて書斎を再現した。市が作業を進め昨年10月に着工した。

 開館の式典に参加した長女で大阪芸術大教授の有吉玉青さんは「『こんな作家がいた』と若い人や多くの人に記憶してもらえればうれしい」と語った。