同性愛者だと公言している広島修道大の河口和也教授(社会学)が5日、広島市内で「性の多様性が認められる社会」をテーマに講演した。LGBTなど性的少数者は家庭でも社会でも孤立していると指摘し、行政の中に正しい知識を持つ人を育て、多様性を認める施策を進めることが重要だと話した。

 河口氏は、1990年代に自らも被害者となった東京都「府中青年の家」での同性愛者宿泊差別事件で、「行政は少数者である同性愛者を視野に入れたきめ細やかな配慮が必要であり、無関心や知識がないことは許されない」とした97年の東京高裁判決を紹介し「行政の役割は大きい」と述べた。