奈良市の唐招提寺で、建物の地盤沈下や雨漏りが深刻化していた国重要文化財の御影堂の保存修理が完了し、落慶法要が5日営まれた。境内の別施設に移されていた国宝の鑑真和上坐像などが戻され、参列した僧侶や来賓らが完成を祝った。

 御影堂では午前9時過ぎから献茶が行われ、岡本元興長老(住職)が完成を伝える奉告文を朗読。参列者は坐像の前で焼香した後、同じく再び安置された画家東山魁夷作のふすま絵をじっくりと眺めていた。

 御影堂は江戸時代に興福寺一乗院として建立。明治以降は県庁や裁判所として使われ、約60年前に鑑真和上1200年忌事業として唐招提寺の境内に移築された。