長崎県の雲仙・普賢岳で43人が犠牲となった大火砕流から3日、31年となり、麓の島原市では発生時刻の午後4時8分に合わせ、遺族らが黙とうした。当時を知らない世代が増え、記憶の風化が懸念されている。住民らによる自主防災の取り組みにつなげるため、災害の教訓をいかに継承していくかが課題だ。

 市内では、気温が30度に迫る中、防災無線のサイレンが鳴り響いた。消防団の詰め所だった同市北上木場町の農業研修所跡地では遺族らが慰霊碑の前に花を手向けた。団員だった父親を失った福祉施設職員大町亮介さん(37)がサイレンに合わせ、娘2人とともに追悼の鐘を打った。