東日本大震災で700人以上が犠牲になった宮城県名取市閖上地区で、NPO法人によって運営されていた伝承施設「閖上の記憶」がこのほど、地元住民らによる一般社団法人として再出発した。「ともに学ぶ」をコンセプトに会員制度を設け、広く参加を募る。代表の丹野祐子さん(53)は「被災経験がなくても一緒に学んでいきましょう」と呼びかけている。

 施設は12年4月、名取市で活動していたNPO法人により設置された。プレハブ小屋の中で、震災前後の閖上の写真や津波の映像も上映してきた。しかし自治体の助成金の削減などで事業が行き詰まり、今年4月から地元住民らが運営することになった。