大津市で昨年8月、無職の元少年(18)が小学1年の妹=当時(6)=を蹴るなどして死亡させた事件で、滋賀県の児童虐待事例検証部会は15日、課題と対策をまとめた報告書を公表した。家族が崩壊状態になっていることを把握しながら支援方針を見直さなかった大津・高島子ども家庭相談センター(児童相談所)の対応を問題視した。

 報告書では、40代の母親が妹の世話を元少年に任せて外出を繰り返し、元少年が一時的に「ヤングケアラー」の状態だったとした上で児相が「母親の不在リスクを過小評価した」と指摘した。元少年と妹が同居前に暮らしていた県外の児相との引き継ぎも不十分だったとした。