平家物語の一節にはかなさの象徴に例えられた「沙羅双樹の花」が、京都市右京区の東林院で見頃を迎えている。15日はこの時期恒例の特別公開が始まり、雨にぬれた庭に白い花が落ち着いた雰囲気を添えていた。特別公開は30日まで。

 沙羅双樹として知られているのはナツツバキ。朝に咲き、夕方には散ってしまうことから、平家物語では「沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす」と表現されている。堺市から訪れた会社員安岡紀美江さん(57)は「落ち着かない日々の中で、自分に向き合うことができた」と話した。

 特別公開は予約不要で、拝観料は抹茶と菓子付きで1600円。