欧州などで報告が相次ぐ感染症「サル痘」の患者が国内で確認された場合に備え、政府が予防に有効とされる天然痘ワクチンを接種する研究に乗り出す方針を決めたことが14日、複数の関係者への取材で分かった。使用が認められていない病気への薬の有効性や安全性を調べる「特定臨床研究」の枠組みを使い、国立国際医療研究センター病院(東京都)を中心に実施する。国立感染症研究所などによると、天然痘ワクチンによるサル痘の発症予防効果は約85%。ワクチンは国内で備蓄、生産されているが、サル痘は目的外のため、特定臨床研究を立ち上げて患者発生時に備えることが狙いとみられる。