福岡県篠栗町で2020年、5歳の三男を餓死させたとして、保護責任者遺棄致死罪に問われた母親碇利恵被告(40)の裁判員裁判公判が14日、福岡地裁で開かれ、検察側は「子の生命身体を守ることを放棄した」として懲役10年を求刑した。判決は17日。

 知人赤堀恵美子被告(49)=同罪などで起訴=による「生活全般の支配」が事件の背景にあったとされる点について、検察側は論告で「碇被告は子を守ることができた唯一の立場。赤堀被告を疑い距離を置くことができた。安易というほかない」と指摘。弁護側は最終弁論で「支配の中で行動選択の幅は狭められていた」と執行猶予を付けるよう求めた。