【パリ共同】130人が死亡した2015年のパリ同時多発テロの論告求刑公判が10日、パリの裁判所で開かれ、検察側は実行犯のうち唯一の生存者とされ、テロ殺人罪などに問われたモロッコ系フランス人のサラ・アブデスラム被告(32)について完全な終身刑を求刑した。刑の執行停止などを原則として認めないとの条件を付し、死刑を廃止したフランスで最も重い刑に当たる。

 地元メディアによると、検察側は同被告について「全犠牲者の血で手が染まっている」と主張。「人情から(自爆テロを)断念した」とする被告の公判での発言を否定し「事実を矮小化する戦略」だと訴えた。