【ウィーン共同】イラン核合意の検証に当たる国際原子力機関(IAEA)は30日、イランが60%に濃縮したウランを15日時点で、推定で43・1キロ貯蔵しているとする報告書をまとめた。3月の報告書から9・9キロ増加した。イラン核合意は濃縮度の上限を3・67%と定めており、濃縮度60%は核兵器級の90%に接近する重大な核合意違反と言える。

 核合意修復に向けた米国とイランの間接協議が行き詰まる中、国際社会の懸念が一層深まりそうだ。

 ブリンケン米国務長官は4月、イランが核兵器1個を製造するのに必要な高濃縮ウランを獲得するまでの期間が数週間に縮まったと指摘していた。