建設現場でアスベスト(石綿)を吸い、肺がんや中皮腫を発症したとして、北海道内の元労働者や遺族ら計47人が建材メーカー19社に計7億4250万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、札幌高裁は30日、いずれの訴えも退けた一審判決を変更し、メーカー大手4社に連帯して原告39人に計約1億6千万円を支払うよう命じた。残る8人については控訴を棄却した。

 長谷川恭弘裁判長は判決理由で、メーカーは1973年には屋内で建設作業に従事する人が石綿に関連する病気にかかる危険性を認識できたと指摘。74年以降、警告表示する義務があったのに4社が怠ったと判断した。