熊本大は、新千円札の顔に選ばれた細菌学者北里柴三郎が青年期、熊本県の小国郷(現小国町・南小国町)の教師と、役所見習として採用されたことを示す辞令の控えが見つかったと発表した。調査した今村直樹准教授が27日、報道陣に史料発見の意義をオンラインで説明。

 熊本大によると、北里は小国郷生まれ。当初は軍人を志し、1869年に熊本藩の藩校「時習館」に入るが、藩校が廃止に。71年に藩の西洋医学所に入学した。発見された70年8月26日付の辞令は、当時17歳だった北里が、医学の道へ進む前に帰郷した際の動向を確認できる史料だ。