財務省が12日発表した2021年度の国際収支速報は、海外とのモノやサービス、投資の取引状況を示す経常収支の黒字額が12兆6442億円で7年ぶりの低水準となった。22年度は原油価格の高止まりで貿易赤字が10兆円規模に膨らむとの見方があり、経常黒字も一段の縮小が避けられない情勢だ。円安進行も加わって経常黒字が先細りし、国民所得が海外に流出する懸念が強まっている。

 21年度の経常黒字額は前年度から22・3%落ち込み、4年連続の減少となった。内訳を見ると、貿易収支が1兆6507億円の赤字で、前年度から5兆円以上悪化した。