岸田文雄首相と欧州連合(EU)首脳は12日、官邸で実施した定期協議を踏まえた共同声明を発表した。ウクライナに侵攻したロシアへの制裁で連携を確認し、台頭する中国を念頭にインド太平洋地域での協力を拡大する方針を明記。年1回の閣僚級会合を柱とするデジタル分野の連携枠組み創設も盛り込んだ。先端技術分野で国際社会の主導権確保を目指す狙い。対ロ圧力強化に向け、日EUが協力してアジアやアフリカに働きかけることで一致した。

 ウクライナ侵攻により国際秩序の根幹が揺らぎかねない中、日本とEUはロシアと中国をにらみ、経済安全保障や防衛を含む幅広い分野で一層の関係強化を図る。