病院以外に身元を明かさず出産する「内密出産制度」を導入している熊本市の慈恵病院は11日、制度を利用した熊本県外の成人女性が4月に出産したと記者会見で明らかにした。昨年末に続き2例目。

 病院によると、女性は昨年「妊娠したが誰にも頼れない」と病院に相談。「自分の手で命を捨てたくない」と悩んでいた様子だった。「病院がなかったら赤ちゃんを産まずに一緒に死んでいたと思う」と話したという。

 女性は出産後、子の出自証明となる自身の健康保険証などのコピーを職員に預けた。特別養子縁組で他の人に子を託したい意向もあるが、自分で育てたい気持ちもあるといい、病院は確認を続ける。