和歌山県古座川町の大谷湿田で国内最小とされる体長約2センチのハッチョウトンボの羽化が始まった。10日朝、草に止まり、風に揺られる姿が見られた。体が雄は赤色、雌は黄褐色になる。7月下旬ごろまで飛んでいる姿が見られる。

 生息に適した湿地が少なくなり、県は準絶滅危惧種に分類。町は天然記念物に指定し、大谷湿田の自生地の休耕田約1500平方メートルを1992年に買い取り、周囲に柵と網を設けて保護を続けている。

 町教育委員会は「小さく貴重な生き物で大事に守っている。見つけたら、そっと観察してほしい」と話した。