菅義偉首相は9日、退陣表明後初めての記者会見を、緊急事態宣言の延長決定の会見と一本化する形で実施した。丁寧な説明を避ける姿勢が浮かぶ一方、政権発足から1年の成果を訴える場面では能弁だった。後手と批判された新型コロナウイルス対応を巡る反省は一部の言及にとどまった。

 首相は冒頭の発言約16分のうち約4分を政権1年の実績強調に費やした。「国民にとって当たり前のことを実現したいとの思いで、長年の課題に挑戦してきた」と主張。温室効果ガス排出実質ゼロ宣言やデジタル庁設置などを語った。

 コロナ対策を問われ「医療体制をなかなか確保できなかったのは大きな反省点」と述べた。