【パリ共同】「最初に言っておきたい。アラーの他に神はない」。8日、パリの裁判所で始まった2015年パリ同時多発テロの公判で、実行犯のうち唯一の生存者とされるサラ・アブデスラム被告(31)は、裁判長に挑戦的に答えた。

 黒のポロシャツに黒いマスクを着用して出廷したアブデスラム被告は、特殊ガラスで囲われた被告席で最初に人定質問に立った。マスクを外すとあごや頬に蓄えた黒いひげが現れた。

 被告の発言に裁判長は「そういうことは後で聞きましょう」と冷静に応じた。自身の職業を尋ねられた被告は「『イスラム国』(IS)の戦闘員となるため、全ての職業を捨てた」と主張した。