塩野義製薬は29日、鼻の中に噴射するタイプの新型コロナウイルスワクチンの臨床試験(治験)を2022年度から始めると発表した。患者に注射しなくて済むため、新興国など医療環境が十分に整っていない地域での普及を見込む。実用化の時期は明らかにしていない。

 同社は新型コロナ関連でワクチンと治療薬の両方の開発を手掛ける。注射タイプのワクチンは年内には最終段階の治験に移行する予定だ。21年度中の実用化を目指す。鼻の中に噴射するタイプを開発の候補に加え、先行するファイザーなどに対抗する構えだ。

 一方、治療薬は軽症者向けの飲み薬で、27日から最終段階の治験を開始した。