旅行大手のJTBが、東京都品川区の本社など所有するビル2棟を売却したことが14日、分かった。売却額は非公表だが、数百億円とみられる。新型コロナウイルス禍の旅行需要低迷で業績が悪化しており、財務基盤の立て直しを狙う。

 売却したのは東京の本社ビルと大阪市中央区のビル。本社ビルは売却後も賃貸で利用を続ける予定。売却で得た資金は、手元資金の確保や成長に向けた投資に使う。

 海外旅行需要の消失などでJTBの2021年3月期連結決算の純損失は1051億円で、過去最大の赤字だった。国内店舗の約25%を閉鎖し、従業員を19年度比で約7200人減らす構造改革を実施している。