強制性交や強制わいせつ罪といった刑法の性犯罪規定について、上川陽子法相は10日の閣議後会見で、16日の法制審議会(法相の諮問機関)総会に諮問すると明らかにした。性犯罪規定は2017年の法改正後も無罪判決が続き、被害者団体は「加害者が野放しになっている」と批判。法務省の検討会で議論されてきたが、結論はまとまらなかった。諮問でさらなる法改正に向けた作業は一歩進むが、議論の行方は見通せない。

 暴行や脅迫があったと立証できないと強制性交罪が成立しない「暴行・脅迫要件」をどう改正するかが最大の焦点。暴行や脅迫がなくても被害に遭う例は多く、実態に合わなくなっている。