原発のテロ対策などを監視する原子力規制庁の核セキュリティー部門が他部門から借りた機密文書を紛失した問題で、規制庁は1日、閲覧権限のない職員が文書を借りていた上、紛失に気付いた後も約2年間、幹部に報告していなかったと明らかにした。

 規制庁によると、文書は原発のテロ対策施設に関する審査官向けガイド。

 核セキュリティー部門の職員は2015年10月~16年3月、原発の審査担当部門からガイドの写しを1部借りて部内で保管。審査担当部門は18年8月に紛失に気付いたが、内部で捜索を続け、規制庁長官へ報告したのは20年夏ごろだった。