糖尿病などの病気によって皮膚に深い傷ができた患者向けに、薄いスポンジ状の人工タンパク質を傷口に貼って治す治験を始めたと、化学メーカーの三洋化成工業(京都市)と京都大が9日、発表した。2023年度にも販売を始める考え。18年の医師主導治験で安全性を確認しており、有効性を調べる最終段階に移った。

 治験は今年7月から11月まで、「難治性皮膚潰瘍」の患者ら25人を対象とする。糖尿病患者によく見られる病気で、患部が細菌に感染しやすい。重症化すると完治が難しく、年間約3千~5千人が脚を切断している。

 治験では、三洋化成と京都大が共同開発した人工素材を利用する。