感染症患者の検体や治療の経過の情報を一元的に管理し、大学や企業に提供する国のデータバンク事業が、月内に始動する。まずは新型コロナウイルス感染症を対象にデータを集め、年度内に1万人分を目指す。患者のゲノム(全遺伝情報)解析も実施する。早ければ秋から大学や企業にデータを提供し始め、診断法や治療法の開発に活用してもらう。

 国が中心となって感染症研究のインフラを整えることで、迅速な治療法や薬、ワクチンの開発につなげるのが狙い。これまで各大学や医療機関でばらばらに管理してきたが、分析できる人が限られ、研究費が不足すれば保管が打ち切られるという問題があった。