東京五輪の聖火リレーは5日午後も茨城県で続き、2015年9月の関東・東北豪雨で被災した常総市の大学2年広田真莉香さん(19)が、復旧した市内の鬼怒川堤防を走った。「心の傷を抱える住民を前向きに」との思いを胸に、終始笑顔で沿道に手を振った。

 市内の中学2年だった広田さんは、自宅で鬼怒川堤防の決壊を知らせる防災無線を聞いた。つくば市の親戚宅に避難し1週間後に自宅に戻ると、泥水が庭まで押し寄せ、近所の家は傾いていた。「自分の身に起きたとは、考えられなかった」

 豪雨で総面積の約3分の1が浸水した常総市では、13人が災害関連死と認定された。