東京電力福島第1原発事故でかつて避難区域だった福島県楢葉町の木戸川で4日、アユ釣りが11年ぶりに解禁された。初日はあいにくの雨だったが、早朝から多くの釣り客が川面に釣り糸を垂れていた。

 「待ち遠しくて」。解禁の朝5時の2時間前から車の中で待っていたという同町の無職山内正夫さん(72)は餌釣りで数十匹の若アユを釣り上げ、「やっぱり地元で釣ると気分が違う」と笑顔。「ようやく昔の光景が戻った」と喜んだ。

 福島県によると、避難指示が出された地域の川で釣りが解禁されるのは初めて。地元漁協が放射性物質検査で安全の確認を続け、昨年からは稚アユを放流して準備をしてきた。