今年生まれ、「奈良の鹿愛護会」が保護していた子ジカ64頭が20日、母ジカとともに奈良公園(奈良市)に放たれ、公園デビューを果たした。

 午前11時ごろ、公園内の保護施設「鹿苑」の門が開くと、母ジカが一斉に飛び出し、子ジカがおそるおそるといった様子で後に続いた。立ちすくんでなかなか一歩を踏み出せない子ジカもいたが、母ジカの姿を見つけると駆け寄り、安らかな表情で母乳を飲んでいた。

 愛護会の石川周さん(43)は初々しい子ジカの姿に目を細め、「少しずつ公園に慣れていってもらえれば」と語った。