【ロンドン共同】英領北アイルランドで1972年、英軍による発砲でデモ中のカトリック系市民13人が死亡した「血の日曜日事件」を巡り、検察は殺人などの罪に問われた元兵士1人の訴追を取り下げることを決めた。ロイター通信などが2日伝えた。検察は2019年3月に元兵士1人の訴追を発表していた。証拠が不十分だったことが理由とみられる。

 事件は北アイルランドの帰属を巡り、英国からの分離と陸続きのアイルランドとの併合を求める少数派のカトリック系と、英統治の存続を望む多数派プロテスタント系の両住民による血みどろの争いに発展した北アイルランド紛争の悲劇の象徴として知られる。