文化審議会は16日、伊藤若冲の「絹本著色動植綵絵」や元寇を描いた「紙本著色蒙古襲来絵詞」など、かつて皇室が所有し、現在は国の財産として皇居にある三の丸尚蔵館が収蔵する5件を国宝に指定するよう、萩生田光一文部科学相に答申した。同館が管理する美術品は、これまで文化財保護法に基づく文化財指定の対象外として扱われており、初の指定となる。

 同館には皇室に関連する国宝級や重要文化財級の美術品が多数ある。これらについて菅義偉首相は1月の施政方針演説で「地方に積極的に貸し出し、文化観光の核とする」と言及。指定により価値を明確にし、観光資源としての活用を図る。