政府は新型コロナウイルス対策として酒類を提供する飲食店との取引停止などを酒類販売業界に要請していたが、撤回に追い込まれた。混乱に巻き込まれた業界からは政府の対応に困惑し、「思い付きに振り回された」と憤る声が上がった。

 「路頭に迷うという最悪の状況は免れた。ほっとした」。東京・浅草の老舗酒店の店主は、酒を売れなくなれば経営状態のさらなる悪化は避けられない。取引先から問い合わせが入るたびに「注文があれば持って行く」と話していたという。

 一方、取引先の飲食店約80店のうち6店が閉めた。休業する店も多く、「政府は飲食業界の現状を全く理解していない」と憤った。