名探偵金田一耕助が活躍するシリーズで知られる推理作家横溝正史(1902~81年)が、親交のあった作家乾信一郎に宛てた直筆の手紙240通が見つかった。熊本市の「くまもと文学・歴史館」は16日から一部を公開する。「悪魔が来りて笛を吹く」の執筆に苦悩する様子など、横溝の本音を知ることができる。9月23日まで。

 乾が2000年に亡くなった後、遺族が館に資料を寄贈。昨年の企画展開催に合わせて資料を調べた際、49年から79年に書かれた手紙が見つかった。館長を務める東京大の佐藤信名誉教授(68)は「これだけの書簡がまとまって見つかるのは初めて」と強調する。