不妊治療で使う第三者からの提供精子の収集や保管を担う埼玉県の民間精子バンクが、6月から運営を始めた。国内初の民間事業で、提供者を募集し、必要な検査をした後、来年初めにも提供を始める。年500件の精子提供を目指す。

 国内では男性不妊の治療法として、ボランティアの提供精子を用いる人工授精が一部の医療機関で行われてきたが、最近は提供者が減少。一方でネットを介した不透明な精子取引が増えているとされ、安全性の問題が指摘されている。

 バンク事業を行う「みらい生命研究所」(埼玉県越谷市)の社長の岡田弘・独協医大特任教授は「質の高い精子を希望者に届けたい」としている。