東芝は9日、量子暗号通信で世界最長となる600キロ以上を伝送する実証に成功したと発表した。5年以内の実用化を目指し、事業を早期に拡大する。量子暗号通信は理論上、盗聴が不可能とされ、関連市場は2035年度に約200億ドル(約2兆2千億円)に達すると見込まれている。

 現在製品化されているシステムの通信距離は100~200キロ程度という。量子暗号通信に利用する光ファイバーは温度変化や振動などの影響を受けやすく、長距離では正しく伝わらないことが課題だった。東芝は環境に左右されにくい通信技術を開発した。