電車内で女子高校生に痴漢したとして、千葉県迷惑防止条例違反罪に問われた井上英樹被告(56)の控訴審判決で、東京高裁は9日、無罪とした一審千葉地裁判決を破棄し、懲役6月、執行猶予3年を言い渡した。

 昨年3月の一審判決は、被害証言の信用性を否定し「電車の揺れで高校生がバランスを崩し、被告の右手が偶然陰部に触れたと考えるのが自然だ」として、懲役6月の求刑に対し無罪を言い渡した。検察側が控訴した。

 高裁の藤井敏明裁判長は、被害証言は目撃した第三者の供述と重要な部分で一致しており、信用できると指摘。「信用性を否定した一審判決は不合理で、是認できない」と述べた。