低い空にある湿った空気が山を乗り越える際に雨を降らせ、乾いた風となって山を下って周辺の気温を上げるとされる「フェーン現象」は、実際には雨を降らすことは少なく、山の上空から空気の塊が吹き下りて起きているとの研究を、日下博幸筑波大教授(気象学・気候学)らの研究チームが7日までにまとめた。約10年分の国内事例をスーパーコンピューターなどで解析した。

 教科書で説明されてきた通説とは、発生のメカニズムが異なることを明らかにした形だ。日下教授は「農作物にも被害をもたらすフェーン現象の理解を深める一歩になる」としている。