日本民俗学の祖、柳田国男(1875~1962年)が、和歌山・田辺で民俗学から生物学まで独創的研究を展開した南方熊楠(1867~1941年)に宛てた、2人の全集や往復書簡集に未収録の書簡3通が見つかったことが5日、和歌山市立博物館などへの取材で分かった。柳田が研究者として先輩の熊楠の助言を頼りにしていたことがうかがえ、深い交流が垣間見える貴重な資料だ。

 成城大非常勤講師の田村義也さんは「柳田は熊楠の批評を敏感に意識しながら研究していたことも推察できて興味深い」と述べた。

 書簡は1911年に書かれたと推定される1通と14年5月1日、15年2月5日付の計3通。