トヨタ自動車が、車両生産で培った独自のノウハウを自治体による新型コロナのワクチンの集団接種に応用し、効率化を支援する取り組みを始めた。人の流れを秒単位で細かく把握し、接種会場内の配置や配送体制を適切に決定。無駄をなくし、スムーズな接種を目指す。本社がある愛知県豊田市を手始めに、全国の自治体の支援も検討している。

 5月30日に開設された豊田市の接種会場設営には随所に「トヨタ生産方式」の考え方を導入。来訪者の袖まくりに10秒、注射に90秒と必要な時間をきめ細かく整理。ワクチンの希釈や診察の時間などを踏まえ、待機の座席や接種場所の数を設定し、無駄をなくした。