鹿児島県瀬戸内町の請島で30日、奄美群島の固有種で、島名に由来する「ウケユリ」の観察会が開かれた。参加した約20人が、自生する山を歩きながら、岩場などで開花し始めた白い花を写真に収め、芳香を楽しんだ。

 ウケユリの分布は請島のほか奄美大島と徳之島の一部に限られ、請島の自生地は鹿児島県の天然記念物に指定されている。保護活動に取り組む「みのり会」会長の益岡一富さん(67)によると、請島では現在4カ所に数百本しか生育していないという。

 請島は世界自然遺産登録が勧告された奄美大島の南方に位置する。益岡さんは「皆で協力して(ウケユリを)守っていきたい」と話した。