前橋市は25日、同市出身の詩人、萩原朔太郎(1886~1942年)が知人に送った書簡が見つかったと発表した。当時流行していたスペイン風邪にかかったと記しており、担当者は「時代を映す貴重な資料だ」としている。

 市によると、書簡は便箋2枚で1918年11月、交流があった山形県出身の詩人、竹村俊郎に送られた。「目下流行の例の悪風邪に犯され、昨日から臥床している」と記され、18~20年に大流行したスペイン風邪に感染していたとみられる。

 竹村の詩集出版に力を貸すという内容も書かれている。市は今年3月、都内の古書店から書簡を購入した。前橋文学館で公開する予定。