東京電力福島第1原発事故で一時避難指示が出た福島県南相馬市小高区で、秋田県大館市から贈られた秋田犬が帰還住民の間で癒やしの存在になっている。本来はイノシシなどによる被害の軽減が目的だが、高齢者が多い帰還住民の孤独感を和らげるアニマルセラピーとしての効用への期待も出ている。

 この犬は生後約3カ月の「大馬」。空き家などを荒らすイノシシに頭を悩ませる南相馬市が、秋田犬の尿にはイノシシが寄りつかなくなる効果があるとの情報を基に大館市に協力を求め、4月に小高区にやってきた。

 住民らは大馬を見つけると、次々と寄ってきて、なでたり水を飲ませたりする。